実家までの道のりは長い。
長いというよりとても混むので
時間が掛かる。
そんな道を事あるごとに
車を走らせてきた。
この道のりを走っていると、
色々あった出来事が
走馬灯のように駆け抜けて
いく・・・
今日はその過程で
思い出した昔話。
親戚も親も高齢になってきたし、
それは自分たちも猫たちも
同然で・・・
最初に泣きながら運転して
この道を通ったのは八年前、
にゃむが亡くなった時だった。
最初に泣きながら運転して
この道を通ったのは八年前、
にゃむが亡くなった時だった。
当時母と折り合いが悪かった私。
心配で仕方ないくせに意地を張って
連絡を絶っていた。
そんな時、母からの電話で
にゃむの危篤を知り駆け付けた。
目の前が滲んで仕方がなかった。
にゃむに会うまではしっかりしろと
自分を奮い立たせた。
でも間に合わなかった。
いつもは平均四時間掛かる道のりを
二時間で行ったのに・・・
間に合わなかった。
拗れた関係であったが、
にゃむはきっと私に会いたいに
違いない・・・
母は意地を張るのをやめて
母は意地を張るのをやめて
連絡をしたのだと言った。
まだ温かいにゃむの体を
撫でながら、
つまらない親子の意地の張り合いを
にゃむが紡いでくれたんだと
二人で泣いた・・・
つまらない親子の意地の張り合いを
にゃむが紡いでくれたんだと
二人で泣いた・・・
次はそれから七年後、
とのの具合が悪くなった。
19歳の高齢であったが
患ったのは一週間だった。
足腰が弱っていたけど、最後まで
自分の足で立とうとした強い猫。
時間を作り飛んで行くと、
穏やかな顔をして
よく来たねと一声鳴いた。
目の力があり、私はまだまだ
大丈夫だと言っていた。
しかし母が限界だった。
毎夜夜中に大きな声で呼ぶので、
母は寝不足がたたり
体調を崩してしまっていた。
母に任せきりにしていた
自分を恥じた。
とのの介護をしながら
私は諸々の事柄を
考えていた。
とのの命の期限は
誰にも分らない。
その時私は、事もあろうか
この状態が長引くことを
恐れたのだ。
表面はとのと母を心配しつつ、
心の奥底では自分中心の
考えばかりを垂れ流していた。
このまま低空飛行のとのと母を
どうすればいいかばかりを
考えていた・・・
このまま低空飛行のとのと母を
どうすればいいかばかりを
考えていた・・・
この時きっと私の考えを
読み取ったとのは、
自分が居なければ
自分が居なければ
丸く収まると悟ったのか、
穏やかにしていたこの後、
穏やかにしていたこの後、
急に苦しみ、あっという間に
旅立ってしまった・・・
私は激しく後悔した。
あの時そんなことを思わなければ
とのはもう少し生きて
いられたのかな・・・
そんなに長くは生きられなくても、
もう少し一緒にいられたのかな。
最後の瞬間、空を掻くように
苦しまずに済んだんじゃ
そんなに長くは生きられなくても、
もう少し一緒にいられたのかな。
最後の瞬間、空を掻くように
苦しまずに済んだんじゃ
ないかな・・・
そんな事を考えながら
実家に向かった今回の帰省。
そんな事を考えながら
実家に向かった今回の帰省。
つまり何が言いたいかと言うと、
猫にしても犬にしても
あらゆる動物たち全て、
こちらが嘘偽りなく
愛情を持って接すれば
良くも悪くも人より
良くも悪くも人より
優れた察知能力を
発揮するのだと私は思う。
愛してくれているのが分かるから
応えようとし、
愛しているからその心を
愛してくれているのが分かるから
応えようとし、
愛しているからその心を
知ろうとする。
言葉なくても今何を思っているか
必死に分かろう、知ろうとする。
それが私たちのパートナー。
そんないじらしく
言葉なくても今何を思っているか
必死に分かろう、知ろうとする。
それが私たちのパートナー。
そんないじらしく
ひたむきな気持ちを、
どうか無下にしないでほしい・・・
あなたが思うこと考えることは、
パートナーは全てお見通しです。
良からぬことを思えば
パートナーもギスギスするし
幸せに包まれていれば
パートナーも幸せ。
一心同体、以心伝心。
そして
その瞬間、その子が呼ぶのは
間違いなくあなたの名前です・・・
どうか無下にしないでほしい・・・
あなたが思うこと考えることは、
パートナーは全てお見通しです。
良からぬことを思えば
パートナーもギスギスするし
幸せに包まれていれば
パートナーも幸せ。
一心同体、以心伝心。
そして
その瞬間、その子が呼ぶのは
間違いなくあなたの名前です・・・
にゃむもとのも幸せだった?
私は後悔がいつまでも
残っているよ。
でも君たちが
私を愛してくれたように、
私も君たちを愛していたこと・・・
にゃむととのはきっと
私も君たちを愛していたこと・・・
にゃむととのはきっと
分っているんだよね・・・
あの時は本当にごめん。
あの時は本当にごめん。
心から・・・
いつかまたきっと会えるから、
いつまでも見守っていてね。
ありがとう・・・
そんな事を考えながら
車を走らせた
今回の帰省でした。
ランキングに参加しています。
ポチッとよろしくお願いします
ポチッとよろしくお願いします